「nosh(ナッシュ)」を始めようと思っているけど添加物が気になる人向けに、「ナッシュ」に含まれる食品添加物について解説します。
本記事では食品添加物の安全性や役割、「ナッシュ」と同様によくテレビCMやSNS広告で目にする「三ツ星ファーム」との添加物量の比較など、気になるポイントについて深堀りします。
「ナッシュ」の添加物は多い? 人気メニューの添加物の紹介や三ツ星ファームと比較
最終更新日:2024年08月02日
※料金はすべて税込価格です。
※1食あたりの料金は小数点以下を四捨五入しています。
※口コミは個人の感想であり、効果・効能を示すものではありません。
ナッシュでは「科学的根拠を基に使用する添加物を判断」している
添加物は種類が多く、日本で使用が認められているもので1,500品目以上あります(原稿執筆時点)。ナッシュにも添加物が使われていますが、品目が多いため私たち消費者が一つひとつの添加物について用途・リスクを調べることは困難です。
そこでナッシュは「科学的根拠に基づいて、使わないことが望ましいと判断される添加物の不使用」を公式サイト上で掲げ、私たちに約束しています。
ナッシュが使用しない23種類の添加物一覧
ナッシュが使用しないと公表しているのは、以下23種類の添加物です。
成分名 | 用途 | リスク |
---|---|---|
サッカリン | 甘味料 | 発がん性 |
アゾキシストロビン | 防かび剤 | 胆管への悪影響 |
パラオキシ安息香酸イソブチル | 保存料 | 慢性毒性 |
パラオキシ安息香酸ブチル | 保存料 | 慢性毒性 |
デヒドロ酢酸ナトリウム | 保存料 | 急性毒性、胎児への影響 |
ブチルヒドロキシアニソール(BHA) | 防かび剤 | 発がん性 |
オルトフェニルフェノール及びOPP-ナトリウム | 防かび剤 | 発がん性 |
チアベンダゾール(TBZ) | 防かび剤 | 発がん性 |
ソルビン酸カルシウム | 防かび剤 | 異原性 |
トラガントガム | 増粘安定剤 | 発がん性の疑い |
臭素酸カリウム | 製造用剤 | 急性毒性、発がん性の疑い |
ナイシン | 保存料 | 安全性の確認が不十分 |
ナタマイシン | 防かび剤 | 消化管への悪影響が懸念される |
二酸化チタン | 着色料 | 発がん性の疑い |
ネオテーム | 甘味料 | 発がん性が認められている |
ヒドロキシプロピルメチルセルロース | 増粘剤 | 消化器や血液への影響が懸念される |
ピペロニルブトキシド | 防かび剤 | 発がん性や催奇形性 |
ピリメタニル | 防かび剤 | 発がん性の疑い |
ピロ亜硫酸カリウム | 酸化防止剤 | ビタミンB1欠乏を起こす |
ピロ亜硫酸ナトリウム | 酸化防止剤 | ビタミンB1欠乏を起こす |
フルジオキソニル | 防かび剤 | 発がん性の疑い |
プロピコナゾール | 防かび剤 | 発がん性の疑い |
没食子酸プロピル | 酸化防止剤 | 肝臓への影響 |
このように、使われていない添加物が明記されていると安心感が高まりますね。リストは随時アップデートされるため、気になる人は定期的に覗いてみるとよいでしょう。
人気メニューに使用されている添加物の例
ナッシュではどのような添加物を使用しているのか、人気メニューをピックアップしてまとめました。添加物の分類についてはこちらで確認できます。
牛肉:チリハンバーグステーキ
▼添加物一覧
・調味料(アミノ酸等)
・乳化剤
・pH調整剤
・着色料(カロチノイド、炭末)
・増粘多糖類
・香辛料抽出物
・甘味料(スクラロース)
・香料
豚肉:ロールキャベツのチーズデミ
▼添加物一覧
・増粘剤(加工デンプン、増粘多糖類)
・調味料(アミノ酸等)
・カラメル色素
・セルロース
・加工デンプン
・ポリリン酸Na
・乳化剤
・トレハロース
・甘味料(ステビア)
・香辛料抽出物
・酸化防止剤(V.E)
鶏肉:旨だれペッパーチキン
▼添加物一覧
・加工デンプン
・増粘剤(加工デンプン、増粘多糖類)
・調味料(アミノ酸等)
・グリシン
・酸味料
・酢酸Na
・甘味料(スクラロース)
・乳酸Ca
・着色料(クチナシ、カラメル、ウコン)
・V.C
・酸化防止剤(V.C)
・豆腐用凝固剤
・香料
・ショウガ抽出物
・香辛料抽出物
パン:バターロール(4個)
▼添加物一覧
・加工でん粉
・増粘多糖類
・乳化剤
・甘味料(スクラロース)
デザート:チーズケーキバー(4本)
▼添加物一覧
・加工澱粉
・膨張剤
・乳化剤
・安定剤(ローカストビーンガム)
・甘味料(スクラロース)
・酸化防止剤(V. E)
・香料
・着色料(カロチン)
ナッシュで使われている添加物は、解凍によるダメージを防ぐ保存料や酸化防止剤、味を整える酸味料、色味をよくする発色剤・着色料など。ナッシュの賞味期限が製造から約6ヵ月~1年間と長いのも、添加物のはたらきによるものです。
メニューごとの添加物は公式サイトで確認可能
メニューごとの添加物はナッシュ公式サイトやアプリで確認できます。ここでは、会員登録やログイン不要でチェックできるナッシュ公式サイト(ブラウザ版)の画像で手順を説明します。
※登録済みの人はマイページから「メニュー」を選び、以下STEP3に進んでください
-
STEP1
トップページ右上のハンバーガーボタン(三本線)をタップ
-
STEP2
「メニュー」をタップ
-
STEP3
添加物をチェックしたい商品をタップ
-
STEP4
「原材料」をタップして「/」以降をチェック
以上です。見たいメニューさえ決まっていれば1分もかからないので、気になるメニューがあればぜひチェックしておきましょう。
ナッシュの添加物は多い? 三ツ星ファームと比較
ナッシュの添加物は多いのか、「三ツ星ファーム」で似た商品を選んで比較しました。
同じ料理ではない(副菜も異なる)ため単純比較はできませんが、よく使われる添加物はほぼ共通していることがわかります。結論としては、ナッシュも三ツ星ファームも添加物の数はそれほど変わりませんでした。
※添加物が多いから危険・不健康、少ないから安全・健康的ということではありません。詳しくは本記事の「添加物とは? そもそも「無添加だから安全」は間違い」で詳しく解説しています。
①牛肉のメニュー
サービス | ナッシュ | 三ツ星ファーム |
---|---|---|
メニュー | チリハンバーグ ステーキ |
濃厚トマトソースと チーズの贅沢ハンバーグ |
添加物 | 調味料(アミノ酸等) 乳化剤 pH調整剤 着色料(カロチノイド、炭末) 増粘多糖類 香辛料抽出物 甘味料(スクラロース) 香料 |
調味料(アミノ酸等) 乳化剤 pH調整剤 ターメリック色素 増粘剤(加工でん粉 増粘多糖類) 香辛料抽出物 糊料(加工でん粉) セルロース 加工でん粉 安定剤(増粘多糖類) |
合計 | 8種類 | 10種類 |
牛肉の代表メニューとしてハンバーグで比較したところ、添加物の数はナッシュが8種類、三ツ星ファームが10種類でした。
ナッシュだけに含まれる甘味料は、味をととのえるために使われます。また、食品の成分を均一に保つ増粘多糖類(安定剤)、うまみを与える調味料などはどちらにも使われています。
②鶏肉のメニュー
サービス | ナッシュ | 三ツ星ファーム |
---|---|---|
メニュー | 旨だれペッパーチキン | タンドリー風 スパイスチキン |
添加物 | 調味料(アミノ酸等) 増粘剤(加工デンプン、キサンタン) 甘味料(スクラロース) 着色料(クチナシ、V.B2) 加工デンプン 香辛料抽出物 グリシン 酸味料 酢酸Na 凝固剤 |
調味料(アミノ酸等) 増粘剤(グァーガム) 甘味料(カンゾウ) 着色料(カラメル、カロチノイド) 加工でん粉 香辛料抽出物 ミョウバン 香料 |
合計 | 10種類 | 8種類 |
鶏肉メニューを比較したところナッシュが10種類、三ツ星ファームが8種類でした。
酸味料や凝固剤はナッシュでしか使用されていせん。凝固剤は「豆腐凝固剤」を指すのが一般的で、ナッシュのメニューには枝豆豆腐が入っていることが使用されている理由と考えられます。そのほかの添加物に大きな違いはありません。
③魚のメニュー
サービス | ナッシュ | 三ツ星ファーム |
---|---|---|
メニュー | 白身魚の生姜醤油 | 幸せタルタルの 国産サーモンフライ |
添加物 | 増粘剤(加工デンプン、増粘多糖類) 加工デンプン 調味料(アミノ酸等) トレハロース 甘味料(スクラロース) 酸味料 香辛料抽出物 凝固剤 pH調整剤 クエン酸K カラメル色素 V.B1 |
増粘剤(加工でん粉、増粘多糖類) 加工でん粉 調味料(アミノ酸等) トレハロース 酸味料 香辛料抽出物 着色料(ターメリック、カロチノイド) カゼインNa くん液 |
合計 | 10種類 | 8種類 |
増粘剤にはじまり調味料や酸味料、香辛料抽出物などは同じです。一方で、ナッシュの副菜には絹揚げ豆腐が入っていることから凝固剤も使われています。
そのほかカラメル色素は着色目的で、クエン酸K(カリウム)は凝固剤やpH調整といった目的で使われる添加物です。
またV.B1はビタミンB1のことで、食品のビタミンB1を強化したり長持ちさせたりするはたらきがあります。栄養や品質を長くキープするために使用していると考えられます。
【参考記事】本当にナッシュでいいかな? 迷うなら利用者の感想が参考になります。
【参考記事】どっちがベスト? 三ツ星ファームとナッシュを比較した記事も参考になります。
添加物とは? そもそも「無添加だから安全」は間違い
添加物とは、食べ物の味を調整したり加工・保存したりするときに使う調味料・保存料・香料・着色料などの総称で、日本では以下4種類に分類されています。
▼日本における添加物の分類
種類 | 品目 | 定義 |
---|---|---|
指定添加物 | 472 | 安全性と有効性が確認され、国が使用を認めた添加物 |
既存添加物 | 357 | 日本で広く長く使用された経験があるものについて、例外的に使用が認められている添加物 |
天然香料 | 約600 | 植物や動物がもととなっている、着香目的で使用される添加物 |
一般飲食物添加物 | 約100 | 通常食品として消費されるが添加物としても使われるもの(着色料となるイチゴの果汁など) |
ナッシュをはじめ、広く使われている添加物とそのはたらは以下のとおりです。
▼おもな添加物の分類とそのはたらき
分類 | はたらき |
---|---|
着色料 | 自然の色を補う |
調味料 | 食品にうま味などを与え味をととのえる |
保存料 | カビや細菌などを抑制し保存性をよくする |
甘味料 | 食品に甘味を与える |
酸味料 | 食品に酸味を与える |
安定剤/増粘料 | 食品に滑らかさや粘り気を与え安定性を向上させる |
酸化防止剤 | 油脂などの酸化を防ぎ保存性をよくする |
pH調整剤 | 食品のpH(酸性とアルカリ性の度合い)を調節し品質をよくする |
膨張剤 | 食品をふっくらさせソフトにする |
なお令和4年(2022年)3月30日、消費者庁が「食品添加物の不使用表示に関するガイドライン」を策定し、2年の猶予期間を経て2024年4月より完全義務化されました。概要は以下のとおりです。
▼「食品添加物の不使用表示に関するガイドライン」概要
概要
パッケージなどに記載する「無添加」「○○不使用」などの表示に規制が設けられるように(厳格に)なりました。たとえば、単なる無添加の表示(何が無添加なのかが不明)、無添加や◯◯不使用などと健康・安全を関連付ける表示、無添加・◯◯不使用などを過度に強調している表示などに対し、罰則が科される可能性があります。
どう変わる?
私たち消費者が、無添加や◯◯不使用などの表示に対し誤解や混乱を招きにくくなります。無添加と書かれた食品でも原材料に添加物が含まれている、無添加を過度に強調することで「添加物=危険」という認識が広まるおそれがあるなど、誤解・混乱を招きかねない状況を改善するために策定されたガイドラインです。
長く・美味しく・安全に保つために必要
「添加物は危険、無添加だから安全」という認識は誤りです。たとえば保存料不使用の食品は、使用している食品と比べて長期保存に向かず劣化も早いため、食中毒といったリスクにとくに注意点する必要があります。
添加物は、私たちが食品を長く・美味しく食べるため、また食品を安全に保つために欠かせない成分なのです。
普通の食生活で摂りすぎることはまずない
添加物には1日摂取許容量があり、食品安全委員会や国際機関が無害と確かめた量(無毒性量)のさらに1/100という、極めて少ない量に設定されています。具体例をひとつ紹介します。
▼ハムに含まれる保存料(ソルビン酸)の1日摂取許容量
ハムに使われるソルビン酸(保存料)の1日摂取許容量は、体重50kgの人でハム625g相当。無毒性量はその100倍なので、ハム62.5kg相当までは食べても無害という解釈になります。
1日摂取許容量は人が毎日、一生涯食べ続けても健康に悪影響が出ないと考えられる量に設定されていることから、普通に食生活を送っている限り添加物を摂りすぎることはまずありません。
※参考:厚生労働省 食品添加物_よくある質問(消費者向け)
無添加にもメリット・デメリットがある
無添加とは、文字通り添加物が含まれていないことを意味します。健康的、安全といったイメージがあるかもしれませんが、デメリットもあるため正しく知ることも大切です。
▼無添加のメリット・デメリット
メリット | ・素材本来の味を感じられる ・食品を無駄にしなくなる ・食への意識が高まる |
---|---|
デメリット | ・選択肢が少ない ・コストがかかる ・長期保存に向かない ・色味が薄い、味気ないことがある |
無添加食品には余計な成分が含まれていないため、素材本来の風味を感じられます。また賞味期限が短いため、無駄にしないよう消費する習慣が身につく人もいるでしょう。
一方、無添加食品は選択肢が少なく価格も高め。保存料が含まれていないので、長期保存に向かないなどのデメリットもあります。
無添加食品はその日に消費できる分だけ購入する、ストック目的なら保存料が使われている食品を購入するなど、上手に選び分けることが大切です。
無添加でおすすめの宅配弁当は「わんまいる」
無添加の宅配弁当サービスを探している人には「わんまいる」がおすすめ。なかでも「冷凍おかず 美食弁当」シリーズは無添加・国産100%にこだわり、管理栄養士が厳しくチェックしたメニューを届けてくれます。
プランは定期コースのみで、週1回(5食)と週2回(10食)の2種類。初めて登録する人は、初回5食セットが通常価格から500円引きの4,990円でお試しできます。
以下の記事では、無添加や添加物控えめのおすすめ宅配弁当サービスを紹介しているので、ぜひあわせてチェックしてみてください!
こちらの記事もおすすめ