「Uber Eats(ウーバーイーツ)」の注文画面を開くと、店舗で買うよりも明らかに表示価格が高いですよね。

本記事では「Uber Eats」の仕組みをもとに料金が高くなる原因を調査し、一体どれだけの価格差があるのか店舗価格や他社サービスとの違いを比較しました。

「Uber Eats」をお得に使い続ける方法と合わせて、ぜひ参考にしてみてください。

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Uber Eats(ウーバーイーツ)が高い理由

Uber Eats(ウーバーイーツ)スマホ画面

「Uber Eats(ウーバーイーツ)」の料金が高い理由は、商品価格そのものが店頭価格よりも高くなっている点や、注文確定時に発生する追加手数料が挙げられます。

  • 販売手数料を見込んだ価格設定
  • 注文確定時に発生する複数の手数料

以降では、「Uber Eats」の総額が高くなる仕組みをまとめました。

①店側が販売手数料を見込んだ価格設定をしている

ウーバーイーツ レストランの様子

出典元:Uber Eats公式

「Uber Eats」は、商品の表示価格が店舗で直接購入する場合と比べて高く設定されている特徴があります。

その原因として考えられるのが、レストラン側が支払っている手数料の存在です。

ウーバーイーツの関係図イメージ

▲Uber Eatsの仕組み(※イメージ図)

レストラン側が負担する手数料は提携内容により異なり、売上の12%から35%が請求されています。

レストラン側が負担する手数料

  • 【売上の35%】Uberの配達員を導入する場合
  • 【売上の15%】配達は店側が担う場合
  • 【売上の12%】持ち帰り専用で導入する場合

レストランによって対応は異なりますが、これらの負担を軽減するために料金が上乗せされている可能性が高いと考えられます。

②注文確定時に複数の手数料が加算される

ウーバーイーツ 注文後の画面

「Uber Eats」は、商品代金に加えて配送料など大きく5つの手数料が発生します。

ウーバーイーツの手数料一覧

  • 配達手数料(変動制)
  • サービス料(変動制)
  • サービス利用料(小計の10%)
  • 優先配達料(150〜550円)
  • 少額注文の手数料(150~250円)
Uber
配達員
レストラン
配達員
配達手数料
Uber Oneで
最大無料

Uber Oneで
最大無料
サービス料
Uber Oneで
最大30%OFF
×
サービス利用料 ×
優先配達料
※オプション

※オプション
少額注文の手数料
※注文額次第

※注文額次第

▲配達員の種類は指定不可。レストランによって異なる。

手数料の種類が複数あるため少し混乱しますが、「Uber Eats」の配達注文には配達手数料に加えて、配達員の種類ごとにサービス料またはサービス利用料が発生します。

残りの優先配達料と少額注文の手数料は、注文内容の工夫で避けられる支出なので、あまり深く考えなくても大丈夫です。

配達手数料とは

ウーバーイーツ 配達手数料
手数料 距離・需要などに応じて変動
条件 配達が必要な注文
※持ち帰り注文は対象外

配達手数料は配達を必要とする、すべての注文にかかる料金です。

具体的な金額は配達距離や配達パートナーの稼働状況によって異なり、店舗一覧の左下部分注文確認画面の「配達」項目で確認できます。

サービス料とは

ウーバーイーツ サービス料
手数料 商品代金に応じて変動
条件 Uberの配達パートナーが配達する注文

サービス料とは、Uberの配達パートナーが届けてくれる注文にかかる手数料のことです。

具体的な金額は注文する商品の代金によって変わり、注文確認画面の「サービス」項目で確認できます。

サービス利用料とは

ウーバーイーツ サービス利用料
手数料 小計の10%(最大350円)
条件 レストランの配達員が配達する注文

サービス料と混同しやすいサービス利用料は、レストランの配達員が届けてくれる注文にかかる費用です。

注文確認画面では「サービス利用」の横に金額が表示されます。手数料の金額はレストラン側が指定しますが、商品代金(小計)の10%(最大350円)が上限となっています。

優先配達料とは

ウーバーイーツ 優先配達料
手数料 150〜550円
※配達内容などに応じて変動
条件 配送オプションの「優先」を選択した注文

優先配達料は、任意で指定できる配達オプションです。

1人の配達パートナーに複数の配達先が割り当てられたとき、優先的に届けてもらえます。時間通りの配達は保証されませんが、急ぎで届けてほしいときに便利です。

金額は距離や配達内容に応じて異なり、150~550円の追加料金が発生します。

少額注文の手数料とは

ウーバーイーツ 少額注文の手数料
手数料 ▼レストラン
780円未満で150円
▼日用品の店舗
1,000円未満で250円
条件 商品代金の合計が基準の金額に満たない注文

少額注文の手数料は、1回あたりの注文金額が一定額未満の場合に発生します。

レストランなら780円未満で150円、日用品の店舗だと1,000円未満で250円の手数料が加算されます。

「Uber Eats」は1品だけでも注文できますが、追加の手数料を避けたいときは注文量を増やすなどの調整を検討してみてください。

店内比較|ウーバーイーツはどれくらい高い?

店舗の価格と比べて「Uber Eats」はどのくらい高いのか、「マクドナルド」「すき家」「 カレーハウスCoCo壱番屋」の商品で比較しました。

例1:マクドナルド

ウーバーイーツ マクドナルドの値段比較
商品価格 総額
Uber Eats(※) 990円 1,409円
店舗 750円 750円
差額 +240円 +659円

※筆者宅から一番近い店舗を指定。

「マクドナルド」の『ビッグマックセット』を「Uber Eats」で注文した場合、商品価格は990円、手数料を含めた合計が1,409円となりました。

一方、店舗で同じメニューを注文すると750円で済みます。「Uber Eats」を利用すると、店舗で購入するより659円高くなることがわかります。

あと100円プラスすれば、もう1セット買える価格差です。

例2:すき家

ウーバーイーツ すき家の値段比較
商品価格 総額
Uber Eats(※) 630円 1,356円
店舗 430円 430円
差額 +200円 +926円

※筆者宅から一番近い店舗を指定。

続けて「すき家」の『牛丼(並盛)』を比較したところ、「Uber Eats」だと単品価格が630円、手数料を込みで1,356円でした。

一方で、お店で同じメニューを食べると単品で430円という結果に。「Uber Eats」を利用すると牛丼2杯分に相当する926円の追加コストがかかるようです。

例3:カレーハウスCoCo壱番屋

ウーバーイーツ カレーハウスCoCo壱番屋の値段比較
商品価格 総額
Uber Eats(※) 1,694円 2,397円
店舗 998円 998円
差額 +696円 +1,399円

※筆者宅から一番近い店舗を指定。

最後に「カレーハウスCoCo壱番屋」の『ロースカツカレー(ライス300g)』を注文した場合を比較します。

「Uber Eats」から注文すると商品単体で1,694円、手数料込みで合計2,397円です。

お店で同じメニューを食べると単品で998円。双方を比較すると「Uber Eats」は、合計で1,399円高くなるという結果になりました。

【結論】Uber Eatsは手数料を含むと店内の2倍近い価格になる

ウーバーイーツのイメージ画像

出典元:Uber Eats公式

「Uber Eats」で注文すると、店舗で飲食する場合に比べて大幅なコストがかかることが明らかになりました。

配達距離や混雑状況に応じて変動しますが、手数料を含むと最終的な支払額は店内価格の約2~3倍になることも。いざ比較してみると想像を上回る価格差でびっくりです。

指定した場所まで届けてもらえるのは便利ですが、費用面を考えると月1回や隔週など計画的に利用するのが賢明かもしれません。

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他社比較|ウーバーイーツはどれくらい高い?

フードデリバリーサービスの比較

他社のフードデリバリーサービスと比べると、「Uber Eats」はどのくらい高いのでしょうか。「出前館」「Wolt(ウォルト)」「menu(メニュー)」の3社と料金を比較しました。

配送料の比較結果

Uber Eats
Uber Eats
距離・混雑状況などに応じて変動
出前館
出前館
店舗ごとに変動
(0~500円)
Wolt
Wolt
距離ごとに変動
(50~350円)
menu
menu
基本300円+距離に応じて加算

「Uber Eats」の配送料は、他のサービスと比べて明確な基準がなく、他社と比べて地域や利用店舗によって大きく差が出る可能性があります。

一方で「出前館」や「Wolt」は固定料金の範囲内で変動します。特に「Wolt」は1.0km以内の店舗で配送料50円と非常にリーズナブル。店舗ごとにうまく使い分けるのがおすすめです。

「menu」は基本料金に加え、距離に応じて追加料金が発生します。「Uber Eats」に続いて、やや使いにくいと感じる可能性があります。

その他の手数料の比較結果

Uber Eats
Uber Eats
・サービス料
(商品代金に応じて変動)
・サービス利用料
(最大350円)
・優先配達料
(150~550円)
・少額注文の手数料
(150~250円)
出前館
出前館
・少額注文手数料
(330円)
Wolt
Wolt
・サービス料金
(最大300円)
・少額手数料
(エリアに応じて変動)
menu
menu
・取扱サービス料
(商品合計代金の10%)
・銘店サービス料
(商品合計代金の10%)
・少額取扱料
(150円)
・長距離少額手数料
(500円)

「Uber Eats」は、「menu」に比べると追加手数料がやや抑えられる印象です。

しかし、追加手数料が少ない「出前館」や「Wolt」と比較すると、トータルコストは高くなる可能性があります。

「Uber Eats」は店舗数が多く利便性が高い一方で料金の変動が激しいため、配達エリアや自分の注文スタイルに合ったサービスを選ぶことが重要です。

高いのになぜ? ウーバーイーツが人気の理由

ウーバーイーツ 配達員のイメージ

「Delivery Life」が全国の20〜60代の男女623名を対象に行った「フードデリバリーの利用状況」に関する調査によると、最も利用するサービスとして57.3%の人が「Uber Eats」と回答しました。

なぜここまでの人気を誇るのか、その魅力を4つに絞ってご紹介します。

ウーバーイーツの魅力

  • 注文可能なお店が充実している
  • 最低1円から注文できる
  • 注文から到着までの待ち時間が短い
  • 配達状況がひと目でわかる

外出不要・ 注文可能なお店が充実している

ウーバーイーツの店舗一覧イメージ

▲東京タワー周辺で検索した結果。

「Uber Eats」は、都市部を中心に注文できるお店が充実しています。和食・洋食・中華・イタリアン・ファーストフードなど、その日の気分に合わせて選べるのが魅力。

レストランだけでなくカフェ・コンビニ・薬局など、これまでデリバリーに対応していなかったお店の商品も当日に届けてもらえます。

コストコ ウーバーイーツ

出典元:Uber Eats公式

なかでも特に驚いたのは、車で40〜50分かかるコストコの商品を会員カードなしで、並ばずに購入できたことです。少し割高でしたが、普段はなかなか行けないお店の商品をすぐ届けてもらえるのは新鮮でした。

1品でもOK・ 最低1円から注文できる

「Uber Eats」は最低注文金額が設定されていないため、コーヒー1杯からでも気軽に注文できます。

特に一人暮らしや自宅で一人ランチを楽しむ主婦にとって、1人前の食事を1品単位で購入できるのは大きなメリット。注文内容に制限がないぶん、最低注文金額を満たすために不要な商品を無理に追加する必要がありません。

780円以上なら少量注文の手数料が無料になる提携レストランが多いため、本当に食べたいと思えるものだけを届けてもらえます。

タイパ良き・ 注文から到着までの待ち時間が短い

ウーバーイーツ 配達員のイメージ

注文から到着までの速さも「Uber Eats」の大きな魅力です。

実際に他のフードデリバリーサービスで配達に60分以上かかると表示されていた商品が、「Uber Eats」で頼むと20〜30分ほどで届くことが何度かありました。

このスピード感はタイパを求める忙しい日にとても助かります。多少コストがかかっても、空腹時に食べたいものをすぐに届けてもらえるのは値段以上の価値を感じました。

リアルタイム追跡・配達状況がひと目でわかる

「Uber Eats」では配達パートナーが確定すると、顔写真付きのプロフィール・配送手段などの情報とともに、ほぼリアルタイムで現在地を追跡できる地図が表示されます。

ウーバーイーツ 配達追跡

他のフードデリバリーサービスでもGPS機能を搭載していますが、個人的に「Uber Eats」はアイコンの動きがなめらかで遅延も少ない印象を受けます。

何か作業している最中でも、「今どの辺まで来ているのか」「あとどれくらいで届くのか」といった情報を通知音と画面でかんたんに把握できるため非常に便利です。

ウーバーイーツを賢くお得に使いこなす方法

ウーバーイーツ トップ画面

出典元:Uber Eats公式

「Uber Eats」を利用するときは、お得なプロモーション(割引クーポン)や「Uber One(ウーバーワン)」などのお得なサービスを活用するのがおすすめです。

おすすめの使い方

  • プロモーションを入手・利用する
  • Uber Oneに登録する
  • 2店舗以上はおまとめ注文

さらに2024年10月には、配達手数料がお得になる新機能「おまとめ注文」が導入されています。詳しくは以下の内容を参考にしてください。

割引特典(プロモーション)を入手・利用する

ウーバーイーツのプロモーション例

出典元:Uber Eats公式

「Uber Eats」のプロモーションは不定期に期間限定で開催されています。

初回総額最大6,000円OFFや、おすし最大30%OFFなどプロモーションの内容はさまざまです。

初回に限らず、2回目以降も利用できるお得なプロモーションが約1~2か月に1度の頻度で開催されているので、最新情報を見逃さずにチェックしておきましょう。

Uber Oneに登録する(月額平均で約1,500円お得)

Uber One

出典元:Uber Eats公式

「Uber One(ウーバーワン)」は月額498円(年額3,998円)で利用できるお得なサブスクリプションサービスです。

登録すると「Uber Eats」の配達手数料が1,200円以上の注文で無料になるなど、メンバー限定のさまざまな特典が得られます。

1回の注文につき約300~800円の配達手数料が発生することを考えると、「Uber One」の加入は非常にお得。毎月利用すれば平均して約1,500円の節約が可能です。

Uber Oneの特典例

  • 配達手数料が何度でも0円
  • Uberでの乗車が5%OFF
  • メンバー限定特典

また、「Uber One」には解約手数料やペナルティが一切ありません。不要になったときは、いつでも自由にキャンセルできます。

2店舗以上はおまとめ注文で手数料を節約する

ウーバーイーツ おまとめ注文

2024年10月に新たに導入された「Uber Eats」のおまとめ注文機能は、2店舗の商品を1回の配達手数料で注文できる便利なサービスです。

以前は最初の注文から10分以内の追加に限られていましたが、新機能では決済完了前の段階で2店舗目以降も自由に選択できます

たとえばレストランの料理にカフェのコーヒーを組み合わせたり、食事と日用品を一緒に買ったりと使い方はさまざま。まとめて注文すると、ちょっぴり得した気分に浸れます。

追加出費を防ぐ! ウーバーイーツ利用時の注意点

「Uber Eats」を利用するときは、キャンセル料とチップの支払いに注意が必要です。

見落としがちなポイント

  • 注文確定後はキャンセル料が発生
  • チップの支払いは任意

実際に使ってみないとわからなかったり、見落としたりしやすい項目でもあるので、トラブルが起きる前にチェックしておきましょう。

注文確定後のキャンセルには料金が発生する

「Uber Eats」は、キャンセルするタイミングによって料金の発生有無が異なります。

タイミング キャンセル料
注文受付前 なし
注文受付後(準備段階) 料理代金の一部
ピックアップする前 料理代金の全額
配達中 配送料含む全額負担

決済後でも、約8秒間のタイムキーパーが表示されている間(注文受付前)に[戻る]をタップすれば、キャンセル料なしで注文を中止できます。

ウーバーイーツ 注文確定前のキャンセル画面

ただし、一度確定した注文はキャンセルしても料金は原則として返金されません

カスタマーサービスの判断によっては一部返金が認められる場合もあるようですが、実際にキャンセルしてみないと確認が難しいため注意が必要です。

チップの支払いは任意・払わなくてもOK

「Uber Eats」では、配達員への感謝の気持ちを伝える手段として、注文完了後にチップを追加するオプション画面が表示されます。

ウーバーイーツ お礼のチップ

どれだけの金額を渡すか、あるいは渡さないかは利用者の判断に委ねられています。払わなければいけないものかと一瞬不安になりますが、無理にチップを送る必要はありません。

「Uber Eats」側からの強制もなく、チップを払わなかったからといってサービスの質が変わることはないので安心してください。

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