ロケットナウのクーポンに、大きな改悪が入った。これまで一部店舗ではクーポンを使えば実質タダで注文できるという、ある意味「バグ」に近い太っ腹な仕様が続いていたのだが、それがついに是正された形だ。
2026年3月時点で確認されている改悪は、全部で3つある。
【改悪】ロケットナウのクーポンに最低利用金額1,800円が設定された
最終更新日:2026年03月25日
改悪前後の比較
| 項目 | 改悪前(従来) | 改悪後(新規定) |
|---|---|---|
| クーポンの有効期限 | 約1ヶ月 | 14日間に短縮 |
| 最低注文価格の仕組み | 一律固定 | 距離変動制(2km超で加算) |
| 最低注文価格の目安 | ー | スイーツ系:900円〜 食べ物系:1,200円〜 |
| クーポン利用の最低金額 | 一律 1,800円 | 店舗ごとに変動(なし 〜 1,500円) |
改悪前は0円での注文も可能だった
メニュー割引があるお店ではタダで注文することもできた。
改悪後はお得感が一気に減った
意味もなく2つ注文しないと18,000円以上にならず、無駄な注文が増えてしまった。
今回の改悪ポイントは3つ
①クーポンの有効期限が約1ヶ月→14日に短縮
友達紹介などで獲得できる1,000円クーポンは、以前は有効期限が約1ヶ月あった。もらえる週・もらえない週のばらつきがあっても、1ヶ月単位で使いどころを調整できていた。
それが有効期限14日に短縮されたことで、クーポンを持っていても使う機会がなければ失効するリスクが高まった。「必要ないのに焦って注文する」という本末転倒な状況も生まれやすくなっている。
②最低注文価格が距離によって変動するようになった
以前は最低注文価格がシンプルに固定されていた(スイーツ・ドリンク系900円、食べ物系1,200円)。
それが店舗までの距離が2kmを超えると最低注文価格が加算される仕組みに変わった。たとえば本来1,200円で注文できた店舗でも、距離が2.1kmあれば1,500円以上頼まなければならない、といった状況が発生する。
③クーポンの最低利用金額が1,800円に引き上げ
これが今回の改悪の本丸だ。これまでクーポン自体に最低利用金額が設定されていない店舗では、少額の注文にクーポンを当てて実質0円または数十円で注文できるケースも存在した。
今後は1,800円以上の注文でなければクーポンが使えない。最低注文価格が900円の店舗でも1,800円まで積み上げる必要があり、使い勝手は大きく落ちた。
影響を受けるのは独り身のユーザー
今日も明日もカレーというフードデリバリーのメリットと矛盾する注文
逆に言えば、家族や複数人でまとめて注文しているユーザーへの影響はほぼない。問題は1人分の注文だ。
1人前のメイン料理を1品頼めば大体1,000円前後。1,800円に届かせるにはわざわざ2商品注文しなければならないという状況になってしまった。独り身にとっては、クーポンを使うためだけに不要な注文を増やすか、クーポンを諦めるかの二択を迫られる形だ。
個人的には、ロケットナウを「1人でお得に頼む」ツールとして重宝していただけに、今回の改悪で利用の優先度はかなり下がった。
他サービスはどうなっている?
この時代に戻ることはないのだろうか......。
フードデリバリー各社も「お得感」の出し方はそれぞれ工夫している。
たとえばUber Eatsの場合、月額498円(年額3,998円)のUber Oneに加入すれば、対象レストランで1,200円以上の注文から配達手数料が0円になる。2026年2月からはサービス料も無料になり、コンビニなどは1,400円以上で同様に無料だ。
ロケットナウの1,800円と比べると、Uber Oneの1,200円という最低ラインは独り身にも手が届きやすい設定といえる。もっとも、こちらは月額費用が発生する有料会員制なので一概に優劣はつけられないが、「1人でも使いやすい最低金額」という点ではUber Oneに軍配が上がる。
ここ数年でフードデリバリーのクーポン・特典の改悪が増えている。ユーザーを囲うためにお得な条件をばらまく時期があるいっぽうで、サービスが軌道に乗るとじわじわ条件が厳しくなるのはどこも同じだ。「使えるうちに使い倒す」ことが正解だったフェーズが終わったと割り切って、各サービスをうまく使い分けるのが得策だろう。