ウォーターサーバーの無料レンタルのからくりは？ 怪しい罠なのか仕組みを解説

ウォーターサーバーが無料レンタルできるからくりは、サーバー以外に料金がかかっているためです。具体的には、水（ボトル）代、初期費用、メンテナンス代などで料金がかかります。

ウォーターサーバーが完全無料で利用できることは、無料体験などの例外を除きありません。以下では、サーバーレンタル代が無料になる代わりに、別途かかっている料金について詳しく解説します。

ウォーターサーバーは、水代として毎月料金がかかるサービスが大半を占めていますです。天然水の原価は実質0円のため、この水代で利益を得ているのがウォーターサーバービジネスのモデルといえます。

さらに、最低利用本数というボトル購入数のノルマが決められていることがあります。たとえば、「コスモウォーター」の最低利用本数は12Lボトル月2本です。ボトル1本2,052円なので、毎月最低4,104円かかります（コスモウォーターの場合スキップ可）。

「コスモウォーター」に限らず、ほとんどのウォーターサーバーは同様の仕組みです。水代として毎月料金を払わないといけないようになっているため、契約前には各社公式サイトの料金プランを必ず確認してください。

水代以外にも、別途初期費用やメンテナンス代、サポート料金などがかかる場合があります。

たとえば「クリクラ」は、水代とは別に月額460円のサポートオプション（メンテナンス費用込み）に必須加入です。

なお「クリクラ」もサーバーレンタル代無料ですが、12Lボトルを月2本以上利用する場合に限ります。加えて上記のサポートオプションへの加入が必要なため、毎月2本利用する場合だと水代3,180円＋サポート代460円＝3,640円が毎月かかります。

「ウォーターサーバーが無料レンタルできる」という言葉だけ聞くとお得に感じますが、以下のような注意点もあります。

サーバーの種類によっては、レンタル代が無料ではない場合があります。「ウォーターサーバーが無料レンタルできると聞いて申し込んだら、レンタル代が必要な機種だった」というケースがあるため注意が必要です。

特に「浄水型」のウォーターサーバー（水道水ウォーターサーバー）はサーバーレンタル代がかかることが多め。水道水を利用するためボトルが必要ないので、水代の代わりにサーバー本体に月額費用がかかる仕組みです。

たとえば、「フレシャス」の浄水型ウォーターサーバー『tall（トール）』のサーバーレンタル代は月額3,000円（初月無料・浄水カートリッジの交換費用込み）です。

ウォーターサーバーのランニングコストとして見落としがちなのが電気代です。基本的にウォーターサーバーは常に電源をつけっぱなしにしているため、毎月の電気代がかかります。

ウォーターサーバーで使用する電気代の相場は約250〜1,400円/月。サーバーによって電気代が大きく異なるのは、おもに省エネ機能の有無が影響しています。なかには月額500円以内に抑えられる省エネモデルのサーバーもあります。

サーバーの電気代は各社公式サイトでも公開されていることが多いので要チェックです。

ウォーターサーバーの勧誘をおこなっている業者のなかには、悪質と自覚しながらも「無料」をアピールしているところもあります。「ウォーターサーバーがずっと無料」という宣伝が怪しいケースは以下のとおりです。

大型ショッピングモールでよく見かけるウォーターサーバーの勧誘は、おもに販売代理店がおこなっています。販売代理店のスタッフが、ノルマのために虚偽で「無料」とうたっている場合があるので注意が必要です。

実際に負担する料金について説明されないまま、「いまならウォーターサーバーが無料」と強引に契約を交わされるトラブルがあります。

サーバー以外にかかる料金や最低利用期間、解約金の有無の確認は大切です。無料だけをアピールして契約までに詳しい料金などの説明をしてくれないときははっきり断ってください。

ウォーターサーバーの勧誘が電話でかかってくることもあります。不要だと感じたら、きっぱりと断って電話番号を着信拒否するのも手です。

営業電話の内容が少しでも怪しいと思ったら、業者の名前を聞き電話後にインターネットで公式サイトや口コミ・評判をチェックしましょう。怪しい業者かどうか見分けるのに役立ちます。

なお口頭だけでウォーターサーバーの契約を完了させないようにしてください。ウォーターサーバーを契約する際は、公式サイトから申し込むか、販売代理店を通して直接書面契約するようにしましょう。

ウォーターサーバーの費用は、おもに初期費用・水代・メンテナンス代です。これらの費用の金額が高額でないか、必ず書面や公式サイトで確認してください。

最低利用期間と解約金も要チェックです。「途中解約したいと思ったが、最低利用期間内に解約するには高額な解約金がかかる……」というトラブルに注意しましょう。

信頼できる業者であっても、想定される月額費用・最低利用期間の有無・解約金の3点について契約前にしっかり確認しておくことをおすすめします。

サーバーレンタル代が無料のレンタルサーバーを比較できるよう、以下の表にまとめました。

「プレミアムウォーター」の『スリムサーバーⅢ』は、サーバーレンタル代が無料のウォーターサーバーです。

『スリムサーバーⅢ』の大きな特徴は、エコモード搭載で電気代がかなり安くおさえられる点。エコモードを1日6時間使用すると、電気代を通常の約2割減できます。1ヶ月36L（ボトル3本）の使用でエコモードを活用すると、電気代は約500円/月です。

スリムサーバーという名前のとおり、サーバー本体もスリムでシンプルな設計なのもポイント。インテリアに馴染みやすく、スペースをとりません。無難なデザインで電気代もしっかり節約したい人におすすめのウォーターサーバーといえます。

「コスモウォーター」でサーバーレンタル代が無料の『smartプラス』は、グッドデザイン賞を受賞したおしゃれなウォーターサーバーです。

カラーバリエーションも豊富なのが人気のポイント。とくに、木目調でナチュラルカラーの2色（ウッド、ライトウッド）は『smartプラス』限定です。インテリアに合わせてサーバーのデザインを選べます。

また、『smartプラス』は機能性も優秀です。たとえば、ボトル交換が足元でできるため、水を取り替える際の負担が軽減。その他、チャイルドロック・エコモード搭載・Wクリーン機能を搭載しています。

「クリクラ」は、天然水ではなくROミネラルウォーターのウォーターサーバーです。RO（逆浸透膜）と呼ばれるフィルターで微細な菌や不純物を取り除いた、きれいで安心・安全な水を提供しています。

「クリクラ」でサーバーレンタル代が無料なのは『クリクラサーバー』です。L型・S型の2種類があり、L型は床置きタイプのウォーターサーバーで、S型は卓上にも置けるコンパクトサイズとなっています。

なお『クリクラサーバー』には省エネ機能がありません。そのため電気代は他社サーバーの省エネモデルと比較するとやや高めです。12Lボトルを月3本利用する場合、L型の場合は約1,674円/月、S型の場合は約1,296円/月の電気代がかかります。

『サイフォンプラス』は「フレシャス」の中でも人気機種。サーバーレンタル代が無料な点に加え、ラインアップの豊富さと水交換の手軽さが人気の理由です。

『サイフォンプラス』は床置きロングタイプ×6カラーと卓上ショートタイプ×6カラーの合計12種類があります。

使い捨てパックでの取り替え方式を採用しているので扱いもラク。使い捨てパックは7.2Lと軽量で簡単に取り替えでき、使用後は小さく折り畳んで捨てられ、業者による回収の手間もありません。

ウォーターサーバー「信濃湧水」の魅力はのどごしが良くおいしい天然水。北アルプス・爺ヶ岳の1,220ｍ地点を水源とした雪解け水であり、高標高ならではの硬度の低い超軟水です。

「信濃湧水」でサーバーレンタル料が無料なのは『スタンダードサーバー』と『卓上サーバー』です。どちらもおもな機能は変わらないため、設置予定場所に合わせて使いやすいサーバーを選ぶと良いでしょう。

なお『スタンダードサーバー』『卓上サーバー』には省エネ機能が搭載されていません。電気代の目安が約800円/月〜とやや高めなので注意が必要。長期利用するなら省エネ機能のある『エコサーバー』も検討してみてください。

ウォーターサーバーの中には、新規申し込み限定の無料体験を実施しているウォーターサーバーもあります。

「乗り換えキャンペーン」を実施しているウォーターサーバーも多いです。キャンペーンによっては1万円以上のキャッシュバックもありえるため、乗り換えを検討している人は要チェック！

ウォーターサーバー各社で開催中の乗り換えキャンペーンや新規特典については、以下の記事を参考にしてください。