セブン-イレブンの「増量祭」第一弾が5月13日(火)から5月19日(月)まで開催されている。このキャンペーンの初出には諸説があるが、2021年に開催されたファミリーマートの創立40周年記念で40%増量されたことに端を発したとされている。その後ローソンが2023年から増量キャンペーンを開始し、今回セブン-イレブンが続いた形となる。

さて、「セブン 増量」と検索すると、「しょぼい」などのキーワードも散見する。

奇しくも5月6日(火)から5月19日(月)という似たような期間で、JR東日本の駅ナカコンビニでお馴染みのNewDaysでも「増量キャンペーン」を開催しているので、両社の商品を比較してみることにした。

果たして、セブンの増量は本当にしょぼいのだろうか?

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出典:PR TIMES

早速、セブン-イレブンの広告を見てみるのだが、なるほど。「チャーシュー1枚増量」や「コーン2倍」など、嬉しいけどそこななのか? という印象を与えるものが多い

たとえば、サラダの枝豆が7倍に増えることで本当にユーザーが喜ぶのか、というと首をかしげる。恐らくタコが増えた方が嬉しいはずだ。ただし、広告に掲載されているのは増量商品の一部で、実際にはサンドイッチのハムが2倍になっていたり、クリームシフォンのクリームが2倍になっていたりする。

枝豆7倍よりは引きがありそうだが、なぜそれらを掲載していないのかは謎だ。

過去に実施された増量キャンペーンでいうと、ローソンは「総重量が40%増量」「ハンバーガーのパテ1枚追加」など、ぱっと見のインパクトが大きかった。これがセブンがしょぼく感じてしまう所以なのだろう。

参考:感謝祭 お値段そのまま!人気商品増量祭』|セブン-イレブン

出典:PR TIMES

では、NewDaysはどうか。「ダイスチョコが35%増量」「炙り辛子明太子40%増量」など、メインになるであろう具の増量が多く「ちょっと嬉しい」感がある

とはいえ、広告の見せ方だけを比較しても仕方がない。

そこで、似ているラインナップであるセブン-イレブンの「ハムとたまごのサンド」、NewDaysの「ジューシーハムサンド」でお得かどうかを比較していこうと思う。早速両者を購入してきたので、まずは外見を見比べてみてほしい。

参考:お値段そのまま!『増量フェス』|NewDays

商品名 価格 増量内容
ハムとたまごのサンド
(セブン-イレブン)
335円 ハム2倍
ジューシーハムサンド
(NewDays)
335円 サンドが1組増量

どう感じただろうか? セブン-イレブンは「ハム2倍」、NewDaysは「サンドが1組増量」と増量内容が異なってはいるが、全体としての大きさはほぼ同じくらいのようだ

見た目の大きさに差がないことが分かったので、次に重さを比較してみようと思う。

セブンーイレブンの「ハムとたまご」が160g、NewDaysが「ジューシーハム」が145.7g。セブン-イレブンの方が重かった

1gあたりの値段はセブン-イレブンが約2.1円、NewDaysが約2.3円とセブンに軍配があがるが、サンドイッチをグラムあたりの料金で買う人はいないだろうから参考にとどめておいて欲しい。

ちなみに袋の重さが違うのではないかという人もいるだろうが、食べ終わった後に袋の重さを量ったところ、セブン-イレブンとNewDaysの差は0.3gしかなかった。誤差の範囲とみて良いだろう。

重量だけで比較すればセブン-イレブンに分がありそうだ。

袋から出してみると、シンプルなハムサンドが4つのNewDaysに対して、玉子の黄色やレタスの緑が鮮やかなセブン-イレブンの方がゴージャスな感じがする。

また、袋から出す前の全体的なサイズ感に差はなかったはずだが、外に出してみるとセブン-イレブンの方がボリューミーに見えるのが分かるだろう。

しかし、気を抜くにはまだ早い。サンドイッチを比較するときに必ずやっておかなければならないことがある。それはパンを開いて具が奥まで詰まっているか、である。たまに手前側にだけ具を置いて中がスカスカな商品があるため、それを確認してみよう。

少しぐちゃっとなってしまったので、苦手な人は注意。

左がセブンーイレブン、右がNewDaysである。セブン-イレブンの、パンに「これでもか!」とハムが敷き詰められていることに驚愕。さすがは「ハム2倍」のサンドイッチだ。

あまりにびっしりとくっついていたため、きれいに元に戻すことができなかった。「増量祭」感がしっかりと伝わってきて好印象である。

NewDaysはスカスカではないが、まぁ普通という印象。NewDaysはシンプルにサンドイッチを1枚プラスしているので、サンドイッチそのものはいつも通りのものだ。

しかし、増量キャンペーンの「お得さ」で比較するならば、味もきちんと比較するべきだろう。味の品質が良くなければ増えていてもがっかりするだけである。

早速セブンーイレブンから実食していこう。

▲パンを剥がしたときにぐちゃぐちゃになってしまったため、最初に撮った写真。

ハムは2倍増量に嘘偽りなく、びっしりと詰められたハムに改めて度肝を抜かれた。一口でハムが2、3枚入ってくるので口の中に中がしあわせ

マヨネーズの味は強めだが、しょっぱすぎることはなかった。その証拠に、大きめに切られたレタスの風味がが優しく入ってくる。卵は白身を大きめに残してあって食べごたえ十分。こちらにもハムが挟まっていて、まだハムが食べられるのかと感動してしまった。

元々商品クオリティには定評があるセブン-イレブンだが、ボリュームアップしても品質は落ちていなかった。筆者的に満足度は高めの評価。

次にNewDaysの「ジューシーハムサンド」を実食。

NewDaysのサンドイッチの味は素朴で、噛めば噛むほどハムの味を強く感じる。薄めではあるものの、ハムは三層になっているので、極端に薄すぎるという感じはしなかった。

商品情報をみるとNewDaysのハムには「ボンレスハム」が使われているらしい。一般的なロースハムと比較して赤身が多く、カロリーを抑えつつも「肉感」が強調される。

マヨネーズに刻んだきゅうりが入っているのがポイントで、噛んだ時にきゅうりがずるっと全部出てきてこぼす現象が起きないのは嬉しい。

総じて、特別感はないものの、素材にこだわり食べやすさを重視した普通においしいサンドイッチというのがしっくりくる。

結論どちらもおいしかったため、優劣はつけがたいというのが正直な感想。品質だけで比較するならば、間違いなくNewDaysが上だろう。

高品質なサンドイッチがたくさん食べたい、と考えるならばサンドイッチの数が1つ増えるのは嬉しい。

総合的に見たとき、筆者的には総合してセブン-イレブンの満足度が高くお得に感じた。もちろんNewDaysの評価が低い、というわけではない。

NewDaysは食材にこだわりがあり、かつヘルシーさも追及しているため品質も高い。「サンドイッチ本体が+1個」と増量分の原価で比較すれば、NewDaysの方がお得なように思う。

しかし筆者は「質より量、たくさん食べられる方が幸せ」という価値観で評価している部分がある。「たくさん食べられる満足感」に注目した場合、とにかくハムがたくさん食べられてお得なセブン-イレブンを選んだ。

ローソンやファミリーマートとの比較はしていないが、セブン-イレブンの「ハムとたまごのサンド」に関してはメインの具材であるハムがたくさん食べられるため、筆者的にそこまでしょぼいとは感じなかった

セブン-イレブンの増量対象商品は第1弾だけでほかに8種類(沖縄限定販売含めると9種類)展開されているので、気になった方はぜひ手に取ってみてほしい。5月19日(月)までとなっているので、急いだほうが良いだろう。

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