ある日「シャインマスカットボンボンって知ってますか?」と、友人から突然メッセージが来た。

本記事ではこの「シャインマスカットボンボン」について語らせていただきたい。

ボンボンといえば、筆者の母がよく「ウィスキーボンボン」を好んで食べていたため、聞き馴染みがあった。当時は駄菓子屋でよく見かけたので、「大人の気分」を味わうために購入していたという。

友人からの話に戻すと、なにやら「シャインマスカットボンボン」が2月25日に東日本で再販されたのだとか。とにかく品薄で今回も手に入らなかったらしく、筆者にどこかで見かけなかったかと聞いてきたのだ。

ファミリーマート限定ということで試しに回ってみたが、やはり在庫はなかった。既に半月以上経っているため、仕方ないだろう。

そこでフリマアプリ「メルカリ」を使って相場観を調べてみることに。すると…。

1袋で4,000円近い高級菓子となっていた。岡山県産のシャインマスカット1房が約2,000円程度なので、本家の水菓子の倍近い価格だ。ちなみに公式サイトに記載されている定価は税込239円

16倍ものプレミアを付けて販売している「シャインマスカットボンボン」だが、なぜこんなに品薄必須の人気商品となってしまったのだろうか? 筆者はさっそくインターネットの波に乗って情報を集めることにした。

そもそもの始まりは約1年前の2024年3月5日に、関東限定で販売されたことだ。

https://yagumo-seika.jp/products/whisky-bonbon

出典:八雲製菓公式Webサイト

▲製造元である八雲製菓が販売するウィスキーボンボン。形状はシャインマスカットボンボンと同一である。現在はこちらの商品も売り切れ中となっている。

シャインマスカットボンボンは琥珀糖のような薄い糖の膜でコーティングされたお菓子で、中にはたっぷりのシロップが詰まっている。

販売地域が限られていたことと、つぶしたりかみつぶしたりしたときに「プチュッ」と音を立てて中のシロップが飛び出す面白さから、たちまち人気商品に。

そこからシャインマスカットボンボンのレビューや潰したときのASMR動画などもSNSで拡散され、プレミア価格が付くほどになってしまった。

あまりの人気に、「Fischer's-フィッシャーズ YouTuber」などのインフルエンサーも動画を上げているほど。

初回の販売終了後、大阪アメリカ村発祥のタピオカ販売店「ベビタピ」がコラボ商品として「ベビタピジュエル」を2024年4月30日より販売開始。

名前や見た目ではわかりにくいが、商品自体は八雲製菓とコラボした「シャインマスカットボンボンと」味が違う同一商品であることが発覚し、こちらも大人気商品に。

生産が追い付かず、抽選方法を変更する事態にまで陥った。

その後2024年11月26日に関東以外の地域で再販が始まったのだが、こちらも即完売。そして再々販にあたる2025年2月25日が、東日本での販売であった。

正直、現状で正規品を手に入れるのは難しそうだ。このままの流れで行けば、初夏のころに再販があるかどうかというレベルだろう。参考までに、同じような品薄減少を引き起こした「地球グミ」も誰でも手に入るようになるのに2年以上かかったと思う。

動画投稿者の中には「大人の力で無理やり購入しました!」という発言も見受けられたが、さすがに本物のシャインマスカットより高い金額を支払うというのは気が引ける。

そこで行きつくのが「同じ味や風味を楽しめるものを探そう」という考えだ。

実際に調べてみると、筆者と同じ考えに行きついた人は他にもいたようで、最初に目を付けられたのが「じゅるる シャインマスカット」だった。パリッとした飴の中にマスカットジュレが入った商品だが、こちらも一瞬でなくなってしまったようだ。

出典:カンロポケット公式Webサイト

しかし、やはりここまで話題性のある商品であれば、どうしても欲しくなってしまうものだ。せめて、雰囲気だけでも味わえるものがあれば…。気が付けば筆者はシャインマスカットボンボンの幻影を追ってしまっていた。

リサーチを重ねた結果、上記の「じゅるる シャインマスカット」以外にもシャインマスカットボンボン風のお菓子がいくつかあることが分かった。ここからは、僅かばかりでもシャインマスカットボンボン欲を満たした気持ちになれる、比較的手に入りやすい商品を紹介する。

まず紹介するのは「トロリーノフルーツキャンディー」である。キャンディであるため、硬さは少しボンボンと異なりそうだが、かみつぶしたときにシロップが漏れ出す感覚は味わえるだろう。

いざ実食してみると、外側の飴部分は想像していたよりも柔らかく。最初の一口目からかみ砕くことができた。

ただ、シャリシャリというよりは飴をかみ砕く「バリバリ」が強めには感じる。また、シロップ部分もぷゅっと飛び出るジューシー感はなく、「トロッ」という擬音が近しい粘度の高い液体であった

あくまで、代用品という域を出ない印象ではある。

「トロリーノフルーツキャンディー」もAmazonなどでは定価以上のプレ値で出品されていることが多いが、ヨドバシ・ドット・コムで定価で買えるため、こちらをおすすめする。

筆者が実際に注文したところ、店舗の距離もあるかもしれないが1日で届いた。

出典:ヨドバシ・ドット・コム

ヨドバシ・ドット・コムでの注文はこちら

次に紹介するのは、いわゆる糖衣グミ(シュガーコーティング)をレンジで温める食べ方である。

いわゆる「シャリシャリ系」に属する糖衣グミをレンジで温めることで、中のゼラチンが解けてシロップと同じ食感になるらしい。

代表的なのは「SORBET(ソルベット)グミ」で、数十秒温めたときの感覚が最も近いとされているようだ。外側のシャリシャリ感と、多少温めても外側の糖衣が溶けないことも評価されているらしい。

「しゃりもにグミ」や「しゃりinグミ」は外側も溶けてモチになってしまうという報告があった。なお「SORBET(ソルベット)グミ」も「シャインマスカットボンボン」の影響でコンビニでは見つけにくい商品となっている。

Amazonなどの通販サイトでは複数個まとめ売りされているものが多いが、1個あたりは市場販売価格に近いので(セブン-イレブン参考価格152円)、試してみてもよいだろう。

ノーベル製菓 ソルベット SORBET グミ白桃味 50g×12個
Amazonで購入

実際に筆者が温めてみたのが以下の画像だ。残念ながら割れて汁が飛び出してしまったが、外側は溶けていないようだった。

食べてみると、通常のグミを食べたときよりも食感が強くなっていてシャリシャリというよりも「ザクザク」とスナック菓子に近い食感になっていた。中のグミもトロトロになっていて非常に良い感じ。

確かに手っ取り早くシャインマスカットボンボンを体験するなら、本商品が向いているのかもしれない。

しかし、単品ではやはり定価での購入が難しいのが欠点に思う。シャインマスカットボンボンより高い金額ではないものの、数百円程度のプレミア価格で購入する羽目になってしまった。

もっと身近にこれを体験できるものはないかと、近所のスーパーを探してみた。

そこで発見したのがこちら、グミエッグである。パリパリとした食感の中からグミが出てくるこの商品。レンジで溶かせばなかなかに良いボンボン感を味わえるのではないか?

レンジで20秒程度温めてみると、なんということか。パリパリのコーティング部分が割れてしまい、中のグミが流出してしまっていた。

見栄えはもう仕方ないと割り切って口に運ぶと、パリパリ感と温かいシロップの両方を楽しめた。筆者は実物を食べたことがないため恐縮であるが、動画で見る限り食感は近いのではないだろうか?

ただしここにもトラブルがあり、温めたグミエッグはなぜか酸っぱくなってしまっていた。何かしらの原材料が原因と思えるが、フルーツ系のさわやかな酸味という味を再現するのは難しいだろう。

長々と語ってしまったが、今回の調査でわかったことは「シャインマスカットボンボン本体は夏くらいまで再販は絶望的だろう」ということ、「意外と代用品を探すこと自体は難しくなさそう」の2点である。

安価なお菓子がプレミアム価格で出回っているのは遺憾に堪えないことであるが、「ボンボン」が再度評価されていることはひそかな喜びでもある。1980年から1990年にかけて爆発的なブームを起こしたボンボンが令和で再燃するなど誰が思っていただろうか。

祖父母の世代と孫の世代が共通の話題で盛り上がれるというのは、昨今廃れつつある家族間コミュニケーションを取り戻せる貴重な機会となるだろう。商品開発担当者にはぜひとも、世代間交流ができる商品を今後も提供してもらいたいものである。

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