オムライスの歴史は意外と古く、大正14年(1925年)に大阪の洋食店「北極星」で考案された料理だとされている。ケチャップで炒めたチキンライスに卵を被せたその姿は、黄色と赤の鮮やかなパッションカラーで見る人の食欲をそそる。

筆者が作ろうにもなかなか卵がフライパンに引っ付いてうまくいかず、あえて外食を選択しがちな料理でもある。今日はファミマで見つけた「チキンオムライス」を見つけたので、レビューしていこうと思う。

監修はオムライスレストラン「RAKERU(ラケル)」。聞き馴染みが無かったので調べてみたところ、卵にこだわりがある創業60周年の老舗であった。卵料理に合う「ラケルパン」を開発していて、こちらもファミマで販売していたらしい。一緒に購入しておくべきだったと少し後悔。

原材料はトマト、鶏ひき肉、卵といたってシンプル。少し気になる点としては、卵焼きとスクランブルエッグが別々に使用されているところ。これは技術的に何かあるに違いない。

内容量235gというのは、税込470円という価格を考えると少し量が不安には感じる。開封せずこのまま解凍するタイプだったので、フタを少しだけ開けて5分10秒待つことに。

開封したときの卵のプルプル感が画像で伝わるだろうか。冷凍食品にも関わらず半熟卵が楽しめるのである。筆者は平成初期の生まれなのだが、まさか冷凍食品はここまで進化すると誰が思っただろうか。

「鍵っ子が食べる温もりの無い冷凍食品」という言葉はすでに死語となった。そもそも鍵っ子も今では死語かもしれないが。

トマトソースは見栄えの良さを保つためか、角に固めてあった。適宜スプーンでソースをかけながら食べる形式なのだろう。たぎる食欲に身を任せて、いただきます。

※鍵っ子は家庭の事情で、学校からの帰宅時に他の家族(保護者や親)が自宅におらず、自ら家の鍵を持参している子供の事を指す通称。平成初期は共働き=裕福な家庭という認識があり、よく皆で最新のゲームを遊びに訪れていた。

卵については、食したときのプルプル感としっかりとした卵の食感が2つ同時に襲ってくる。スクランブルエッグと卵焼きをあわせることで、半熟を楽しみながらもしっかりとした卵の包容力も味わえるというギミックになっているらしい。60年間卵に向き合い続けてきたプロのテクニックがそこには感じられる。

味は全体的には薄めで、ソースと食べること前提。食後は鶏肉の風味がしっかりと突き抜けてくるので、「チキンオムライス」の名乗りに偽りなしである。

玉ねぎはやや大ぶりに刻まれていて、食感重視になっているのも良い。時々ころころとちょうどよい大きさの鶏ひき肉が転がってきて、噛みしめるとじわっと肉の脂が舌に染み出す。隠し味にバター醤油が入っているせいか、どこかマイルドな感じもする。

影の立役者は多めに振ってあるパセリで、苦みはなく海苔のような香ばしくさわやかな風味をオムライスに与えている。

なぜか焦げた風味がする…? と思い容器下部のライスにスプーンをいれると、チキンライスがダマになっていて、おこげのようなものができていた。最初は卵を楽しみ、最後はおこげを食べる。こんな贅沢があっていいものか。斧を湖に投げ入れたら、金の斧と銀の斧が付いてきてしまったくらいのお得感がある。

総評。二重で卵を使用することによる、普通の調理ではできない半熟と包容力の両立を達成した秀逸なオムライス

王道の味付けを維持しつつ細かい部分で舌を喜ばせるポイントがあり、少し物足りないボリュームを差し引いても余りある満足感があった。量だけでいえばセブンのパスタやドリアの方が多いはずなのだが、味の変化を楽しめる部分が大きい。

また、どうにもラケルパンと食べることが推奨されているようで、235gという容量もそれを前提としたもののようだ。こちらもどこかで再チャレンジさせていただきたいものだ。

▲RAKERU(ラケル)の公式サイトにもオムライスとラケルパンが同じプレートに乗っているのが確認できる。
出典:株式会社ラケル

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