あぁ、飲茶がしたい。メジャーな点心といえばシューマイと小籠包を指すことが多いだろう。餃子も点心に入るが、日本では独自の進化を遂げて単独カテゴリになっている気がする。
念のために補足しておくが、点心を食べて一息つきたいという意味であって、『ドラゴンボール』ミームに由来する「ヤムチャしやがって・・・」ではない。それは過酷な状況を意味する言葉だ。
財布を広げればチャリンという擬音とともに数枚の硬貨が散らばるのみ。とてもではないが中華料理店に行く余裕はない。
そんな折、ローソンの販売している小籠包のコスパがいい、と度々話題に上がるので、今日はこれを食べてみることにする。


【ローソン】袋のままレンチンで食べられる本格小籠包がたった235円でコスパ良
最終更新日:2025年03月08日

袋裏面をチェック。小籠包は生姜ベースの味付け。ニンニクやニラを使用しないので、人に会う予定がある日でも嬉しい。気になる価格は税込み235円で、お手頃価格には感じる。
製造は株式会社イートアンドフーズ。あまり見かけないメーカーだなと検索してみたら、大阪王将の冷凍食品を手掛けているようだ。皮の質感などに期待が持てる。
解凍前開封をしようとしたが、袋のままレンジで温める方がおいしくできるとのこと。袋に蒸気口がついているらしく、袋の中で軽く蒸すという工程が挟まりおいしくなるようだ。

加熱後に開けてみるとほくほくとした湯気に包まれて薄黄色に輝く小籠包が現れる。あれ、よく見ると汁飛んじゃっていないか?フライング?
運搬時に皮が破けたのか仕様なのかは不明だが、すでに汁気があり、テカテカとした光沢に食欲をそそられる。

かぶりついて口内に飛び出す魔性のスープ。うまみたっぷりの汁をゼラチンで固めて融点で溶かすという発想は、令和の時代になってなお評価されるべき偉業である。
中華の歴史に壮大さを覚えるが、今の調理法が確立したのは1800年代後半だったらしい。思ったより近代だった。
勢いよくスープが飛び出すので、やけどや汁跳ねには注意していただきたい。

もちっと感の強い皮の中からごろっとした肉多めな具が口いっぱいに広がる。ただし、筆者は皮のもちもちが強すぎてうまく嚙み切れず、若干苦戦した。後から抜ける爽やかな生姜の風味で、豚脂の不快感がなくもう一口食べたい欲望をあおってくる。
変なアレンジを加えることなく、中華料理店で出されるような王道の味わいが好評価。それが一個当たり59円で食べられるのだから、コスパが良いとうのもうなずける。

ローソンで同時に購入したオリジナルブランドのウーロン茶を一口飲むと、肉の脂がさっぱりして気持ちがいい。これぞ飲茶。
だが私の中の大和魂が、米との相性も訴えかけていた。という訳で、お米を炊いて一緒に食べてみることに。

結論から言えば、肉の汁と米が絡み合ってごはんが進む味。しかし、薄皮でパリッと上げる焼き餃子と違い、汁漏れを防ぐための厚めでもちっとした皮がおかず感を邪魔してしまっている。
強いて例えるならば、パスタをおかずに米を食べる感覚といって伝わるだろうか。具の部分だけを取り出して食べたい衝動に駆られる。
4個という内容量もおかずにするにはマイナスで、これだけでご飯を食べきるのは無理がありそうだ。

総評。噛んだ時にあふれ出るスープ体験が、近場のローソンでいつでも楽しめるのは非常にうれしい。税込み235円のコスパの良さもポイント。「ちょっと食べたい」と思ったとき、中華料理店特有の仰々しい入り口を通らずに済むのは、心理的にも優しい。
ただし、皮の厚さと米の相性が良くないため、あくまで1品料理として食すことをおすすめしたい。まだローソンの小籠包体験をしたことがない人は、ぜひお試しあれ。

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