レシピを再現するためには欠かせない計量スプーンが手元にない時のために、小さじ・大さじは1杯あたり何ml(ミリリットル)なのか、重さは何g(グラム)なのか、軽量スプーンの代用品を解説します。容量を細かく測れる軽量カップがあれば小さじ・大さじを計測可能です。
また、この機会に計量スプーンの購入を検討している方のために、種類・見分け方、調味料ごとの量り方も紹介します。
小さじがどのくらいか分からない人、計量スプーンを使わずに小さじ1・大さじ1を量りたい人、小さじ1・大さじ1の正しい量り方を知りたい人、はぜひ参考にしてください。
小さじ1・大さじ1は何ml? 何g? 1杯あたりの容量・重さ・正しい量り方
最終更新日:2024年04月05日
小さじ1・大さじ1は何ml?
計量スプーンの小さじ1は5ml(=5㏄)、大さじ1は15ml(=15cc)です。
大さじ1は小さじ3杯分なので、小さじ1の量がわかれば、大さじ1を量ることができます。
レシピには㏄(シーシー)で分量を記載しているものもありますが、現在はmlが一般的。どちらも同じ容量を表す単位です。
計量スプーンの代用品
メーカーにより多少異なりますが、ペットボトルのフタは1杯で約7.5mlです。つまり2杯でだいたい大さじ1、2/3でおおよそ小さじ1を量ることができます。
大体の量を量れればいいなら、ペットボトルのフタを小さじ1・大さじ1の代用品として使いましょう。
小さじ1・大さじ1は何g?
残念ながら重さで、小さじ・大さじを測ることは難しいです。なぜなら1mlあたりの重さ(=密度)は、ものによって異なるからです。
たとえば水の密度は約1.0g/mlですが、オリーブオイルの密度は約0.91g/ml。同じ1mlを量っても重さは違います。そのため水が5ml=5gだからと、オリーブオイルを5g測っても5mlにはなりません。
レシピの分量が容量で記載されているときは計量スプーンや計量カップで、重さで記載されているときはキッチンスケールで測る必要があります。
主な調味料の重さ
調味料ごとに小さじ1・大さじ1が何gなのかわかっていれば、計量スプーンがなくてもキッチンスケールで代用できます。
おもな食材・調味料の小さじ1・大さじ1の重さをまとめました。正確性に欠けるためあまり推奨できない方法ではありますが、おおよその量を知りたいときの参考にしてください。
小さじ1 | 大さじ1 | |
---|---|---|
水 | 5g | 15g |
酒 | 5g | 15g |
酢 | 5g | 15g |
醤油 | 6g | 18g |
みりん | 6g | 18g |
サラダ油 | 4g | 12g |
ごま油 | 4g | 12g |
味噌 | 6g | 18g |
バター | 4g | 12g |
マヨネーズ | 4g | 12g |
ケチャップ | 5g | 15g |
はちみつ | 7g | 21g |
上白糖 | 3g | 9g |
グラニュー糖 | 4g | 12g |
粗塩 | 5g | 15g |
食塩 | 6g | 18g |
小麦粉 | 3g | 9g |
片栗粉 | 3g | 9g |
乾燥パン粉 | 1g | 3g |
ごま | 3g | 9g |
計量スプーンの種類 小さじの見分け方
計量スプーンにはさまざまな商品がありますが、大さじ小さじの2本セット、もしくは小さいさじが付いた3本セットになっているものが多いです。
2本セットの場合、大きいほうが大さじ、小さいほうが小さじです。
3本セットの場合、一番小さいものは小さじ1/2(2.5ml)の可能性があります。「一番小さいさじ=小さじ」ではないので注意してください。
「大さじ」「小さじ」と各計量スプーンに書かれているものもありますが、ml数しか書かれていない計量スプーンもあります。大きさで判断するのではなくml数で判断するのが大切です。
以下に計量スプーンごとの容量をまとめた対応表を用意しました。持っている計量スプーンと照らし合わせて、どれが小さじ・大さじなのか確認してみてください。
計量スプーンの容量対応表
大さじ1 | 15ml |
---|---|
大さじ1/2 | 7.5ml |
小さじ1 | 5ml |
小さじ1/2 | 2.5ml |
小さじ1/4 | 1.25ml |
小さじ1/8 | 0.62ml |
小さじ1・大さじ1の正しい量り方
計量スプーンを使ったとしても、正しい量り方をしなければ正確な量をとれません。
特に粒と粒の間に隙間がある粉末調味料の場合は、ふわっと盛るか押し付けるかで結果が変わってしまいます。
液体調味料・粉末調味料はそれぞれ正しい量り方が異なるので、調味料の種類別に小さじ1・大さじ1の正しい量り方を解説します。
液体調味料の正しい量り方
計量スプーンで醤油や料理酒などの液体調味料を量るときは、表面張力が働いて真横から見たときに盛り上がっている状態にするのが正しい量り方です。
こぼれる直前まで入れる必要があるので、計量中にこぼさないよう気を付けましょう。こぼれた分が料理の中に入ってしまうと正確な量ではなくなるため、鍋やフライパンの上では量らないのがポイントです。
液体調味料の小さじ1/2や大さじ1/2を量るときは、1杯の7割程度まで入れるのが目安。小さじ1/4や大さじ1/4は半分よりも1mm程度下まで入れるのが目安です。
一般的な計量スプーンを使って1/2・1/4を量る場合はどうしても目分量になってしまうので、正確に量りたい人は目盛り付きの計量スプーンや小さじ1/2・大さじ1/2が付いているセットを購入しましょう。
>>目盛り付き計量スプーンをチェックする
粉末調味料の正しい量り方
計量スプーンで粉末調味料を量るときは、表面が盛り上がった状態にする液体調味料とは異なり、すりきりして平らな状態にするのが正確な量り方です。
味噌・マヨネーズ・ケチャップなどのペースト状調味料も同様です。表面張力が働くもの以外は粉末調味料と同じ量り方をすると覚えましょう。
粉末理調味料を量るときのポイントは、ぎゅっと押し付けないこと。ふんわりと山盛りすくってから、スプーンの柄など平らなものを使ってすりきりしてください。
小さじ1/2・大さじ1/2を量るときは、すりきりをしたあと半分になるよう垂直にヘラを入れ片方を落とします。
小さじ1/4・大さじ1/4と量るときも、同様に4等分したあと余分なところを落としてください。
使いやすいおすすめの計量スプーン3選
一口に計量スプーンといっても、商品によってそれぞれ特徴があります。使いやすいおすすめの計量スプーンを3つご紹介します。
目盛付きで量りやすい計量スプーン
小さじ・大さじの2本がセットになった計量スプーンです。
1/2を量れる目盛りが付いているので、この1セットを持っていれば小さじ1・小さじ1/2・大さじ1・大さじ1/2を正確に量ることができます。
計量スプーンの本数を増やしたくない人、正確に小さじ1/2・大さじ1/2を量りたい人におすすめです。
省スペースな計量スプーン
小さじと大さじが1本になっている計量スプーンです。
省スペースですが必要最低限の機能しかないので、かさばる道具を増やしたくない人、小さじと大さじだけ量れれば良い人に向いています。
お菓子・パン作り向けの計量スプーン
大さじ1・大さじ1/2・小さじ1・小さじ1/2・小さじ1/4・小さじ1/8・すりきりの7本がセットになった計量スプーンです。
お菓子作りやパン作りなど、細かく正確な計量が必要な人におすすめです。
【まとめ】小さじ・大さじは容量で測れる
計量スプーンの容量は、小さじ1が5ml、大さじ1が15mlです。計量スプーンがない場合は、計量カップなどで容量を測りましょう。
また、ペットボトルのフタを使って小さじ1・大さじ1をおおまかに量ることも可能ですが、手軽かつ正確に量りたいのであれば、やはり計量スプーンを用意して正しい方法で量るのがおすすめです。
調味料の量は料理の味を大きく左右する重要なポイント。この機会に計量スプーンを購入して、レシピどおりにきちんと測れば失敗を減らせるでしょう。
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